シネマ歌舞伎 野田版 研辰の討たれ

公開: 2007年/製作:2007年    old
日本
 

解説

歌舞伎の舞台作品を映画館でも楽しめるように撮影・編集した「シネマ歌舞伎」。赤穂浪士討ち入りの事件は江戸から離れた近江の国まで届いたが、そんな赤穂浪士をひとり馬鹿にするものがいた。木村錦花の原作を、野田秀樹が演出。脚本は平田兼三郎、野田秀樹。出演は中村勘三郎、中村福助、中村橋之助、市川染五郎、中村獅童、坂東三津五郎、ほか。

あらすじ

赤穂浪士が吉良上野介義央の屋敷へ討ち入り、仇討ちをした。元禄赤穂事件とも呼ばれるそのニュースは江戸から離れた近江の国、粟津藩にも伝わっていった。剣術道場は、江戸から伝わったそのニュースですっかり持ちきりとなった。しかし、そんな中でひとりだけ、赤穂浪士を馬鹿にする人物がいた。その名を守山辰次(中村勘三郎)といい、元町人で研屋あがりの男である。「仇討ちなんて馬鹿馬鹿しい。武士といえども潔い死を望まない武士もいるはずだ」と言い出す辰次だったが、それを家老の平井市郎右衛門(坂東三津五郎)は叱り付ける。すると、現実的で抜け目のない辰次はすぐに態度を一変させ、剣術に優れた市郎右衛門に付いて「剣術を学びたい」とお追従を言う始末。市郎右衛門はそれを受け入れ、辰次は市郎右衛門を師匠として、剣術に打ち込むことになる。主君の奥方、萩の江(中村福助)の前で、市郎右衛門に散々に打ち据えられる辰次。何とか仕返ししてやろう、辰次はそう思い、ある計画を案じるのだが……。

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