シネマ歌舞伎 唐茄子屋 不思議国之若旦那 2024-01-05
公開:2024-01-05/製作:2024年
old
解説
歌舞伎を高性能カメラで撮影した『シネマ歌舞伎』の1本。宮藤官九郎がドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』でタッグを組んだ中村勘九郎と平成中村座で上演した新作歌舞伎。古典落語『唐茄子屋政談』に『不思議の国のアリス』の要素を織り交ぜた人情噺。2022年10月収録。出演は、「怪物」の中村獅童、ドラマ『どうする家康』の中村七之助。
あらすじ
吉原遊びが過ぎて勘当された山崎屋の若旦那・徳三郎は橋から身を 投げようとしているところを偶然通りかかった叔父に助けられる。事 情を聴いた叔父は八百屋を営む自分のもとで唐茄子(かぼちゃ)売り の商いをするよう徳三郎に助言する。やる気のない徳三郎がよろけて 道端に唐茄子をぶちまけたところに大工の熊がやってきて、徳三郎の 商いを手伝いだすと、たちまち唐茄子は売れていき、徳三郎は意気 揚々と叔父の元へ向かう。しかし、最後に寄った長屋で貧しい生活を おくるお仲と息子のイチに出逢った徳三郎は、わずかに残った唐茄子と売上金の入った財布をお仲に渡してその\n場を去ってゆく。 徳三郎が途方にくれていると、吉原田んぼに住む蛙のゲゲコとゲコミ、 あめんぼが現れて、徳三郎が執心だった吉原の花魁・桜坂の身請けが決 まったと言う。たまらず吉原入口の大門へ向かう徳三郎だったが、遊ぶ 金がないため入れてもらえず、ゲゲコたちに吉原大門とは別の小門へと 誘われてゆく。そして、小門を潜り抜けると、そこには不思議なパラレ ルワールド「第二吉原」が広がっていて...。