横浜の町を寝床にするチンピラの謙次は、自分の組が解散に追い込まれ、やむなく新光会の傘下に入ることに。野心と仁義に燃える謙次は、兄貴分の独立資金を稼ぐために、相棒の秀夫と共に荒っぽいシノギに手を染めていく。そんながむしゃらに突っ走る謙次を、ピンサロの女・麻子は優しく無垢な愛情で包み込む。孤独を抱え、互いを求め合うふたりだったが、彼らの前には非情な現実が待ち受けていた。
