ナチュラル・ウーマン 1994-12-17

公開:1994-12-17/製作:1994年    old
日本
 

解説

 松浦理英子が自身の同名小説を佐々木浩久とともに脚色し、佐々木がメガホンをとって制作した作品。撮影と音楽は「N45゜」に引き続き渡部眞と梅林茂が担当した。
 売れない漫画家の村田容子は清掃員のアルバイトをしており、バイト仲間でアマチュアボクサーの森沢由梨子に心惹かれている。容子は五年前、漫画の同人サークルで知り合ったアマチュア漫画界のカリスマ・諸凪花世と交際を開始。愛が深まるにつれ、お互いの作品に対する衝突を避けることができず、精神のバランスを崩した花世はサークルの合同作品集に火をつけ、ビルから飛び降り自殺を図って命を落としたのだった。由梨子への想いを募らせる容子だったが、やはり花世のことが忘れられず…。

あらすじ

マイナー雑誌の漫画家で25歳の容子は世間から身を隠すような生活を続けながら、屈折したセックスに関する作品を発表していた。彼女はバイト仲間でボクシングのプロテスト合格を目指す由梨子に惹かれていた。由梨子は容子が以前つきあっていた花世とは対象的なタフな精神の持ち主だった。5年前、漫画同人サークルで容子と花世は知り合った。花世はアマチュア漫画界のカリスマとして君臨しており、容子は彼女と衝突しながらもしだいに惹かれていく。海に出かけたある日、二人は初めて一夜を共に過ごす。愛はしだいに深まっていくが、それと正比例するかのように、それぞれの作品に対する衝突も激しくなり2人の関係は袋小路にはまりこんでいく。精神のバランスを崩した花世はサークルの合同作品集が完成した後、それを燃しビルから飛び降り死んでしまう。今でも容子は花世の面影から逃れることができないでいた。由梨子はどことなく陰のある容子に興味を持ち、友達の域を越えて接近するが、容子は彼女を受け入れることができない。かつてのサークル仲間セリから、サークルの集会が開かれていた例のビルが取り壊しになると聞いた容子は、自分の花世への気持ちに決着をつけるため、由梨子と共にビルを訪れる。そこで彼女は作品集の残骸を発見する。花世は容子のページを燃さずに残しておいたのだ。花世の自分への深い愛情を感じた容子。そして彼女は自分の名を呼ぶ花世の声を聞いた。

Add files...   
画像をこちらに
 
movieimg/1994/2/5390

◀︎ Back