こわい童謡 裏の章 2007-07-28
解説
誰もが知っている童謡が、恐ろしい惨劇を引き起こす『こわい童謡 表の章』の後編。12人の女子高生が惨殺された事件から5年後、現場を訪れた音響分析官が怪事件の真相解明に挑む。映画初主演の安めぐみが、“和み系”タレントのイメージを一新する迫真の演技を披露。共演には『パイルドライバー』の松尾敏伸、『Watch with Me 卒業写真』の津田寛治が名を連ねる。実際に音響分析用の機器を使った、リアルな謎解きの様子が興味深い。
あらすじ
東京郊外にある名門女子校、聖蘭女学院の音楽室で、合唱部員12人が惨殺される事件が発生した。唯一生存した正木彩音(多部未華子)も現在は精神病院へ入院してしまった。警察は事件後に失踪した合唱部顧問の栗原美咲(霧島れいか)を指名手配するが、いまだに逮捕には至っていない。事件から5年後。誰もいない校舎から童謡が聞こえてくるという噂を解決するため、廃校になった学校にテレビの取材班が訪れる。取材に同行した音響分析員の宇田響子(安めぐみ)は、校内に漂う不穏な気配を察する。女子アナウンサー内田瑞希(石坂ちなみ)のリポートの合間に、プロデューサーの矢代圭太(津田寛治)やディレクターの菱見淳一(松尾敏伸)に許可を得て、響子は独自に過去の事件を調査することにする。音楽室での惨殺事件の1週間前、屋上から飛び降り自殺をした小川奈々香は死の直前に彼氏の携帯電話にメッセージを残していた。響子がその音声を分析するべく屋上へ向かうと、そこで豹変したAD黒川比奈子(玉城ちはる)に襲われてしまう。『かごめかごめ』を口ずさみながら襲い来る黒川から間一髪逃れた響子は、この出来事をヒントにメッセージの謎を解明する。響子は続いて染谷未紀の失踪に疑問を持ち、後者の防犯カメラの映像を手がかりに事件当時の音声を復元し、未紀の失踪の謎をも暴く。その矢先、録音担当の奈良本茂(小坂真郷)が姿を消す。するとどこからか、不気味な『とおりゃんせ』の歌声が聞こえてくる。検証を続けると、奈良本が首を絞められた状態で発見され……次々と5年前の事件をなぞるかのように怪現象に見舞われる取材班だが、響子は事件の真相に着実に迫っていく。