ばななとグローブとジンベエザメ 2013-02-02
監督:
矢城潤一
脚本:大城英司
公開:2013-02-02/製作:2012年
old
解説
『ねこのひげ』の矢城潤一がメガホンを取り、好き勝手した後に行方をくらませた父親と息子の関係を軸に描く家族ドラマ。結婚を間近に控えた出来のいい長男と、祖母の年金を握りしめて失踪したどうしようもない親父の親子関係を温かい視点で映し出す。ダメオヤジを演じるのは、数多くの作品に出演してきたベテラン中原丈雄。その息子を『CASINO カジノ』の塩谷瞬が好演する。最後まで何が起こるかわからない人生の醍醐味(だいごみ)に、感情を突き動かされる。
あらすじ
園田敦(中原丈雄)は、15年前に妻だった堂本真理子(黒田福美)、息子・光司(塩谷瞬)、娘・さつき(趣里)を捨てた。現在は介護を必要とする母の俊江(馬渕晴子)とともに暮らしている。自由奔放に生きる敦と打って変わって、光司は真面目に勉強して司法試験に合格し、弁護士としての独り立ちを目指して大原文雄(柄本明)の下で働いている。婚約者の山辺倫子(原田佳奈)との結婚の話が進むにつれ、忘れていた父の存在が浮かび上がってくる。光司と倫子の結婚式がつつがなく終わってしばらくの後、敦が外出している間に俊江の容態が悪化し、発見が遅れたためそのまま他界してしまう。敦は葬式に出席せず、働いていた焼肉店の売り上げとともに行方をくらます。そんな光司への思いも薄らいでいった頃、倫子が妊娠したことがわかる。父となることへの期待と不安が入り混じる光司。ある日、沖縄の警察から連絡が入る。真っ青な空と海が広がる中、光司は父の姿を追う旅に出る。