母親が急に亡くなった。つつがなく葬式を終えた准は、兄である紘一の車で自宅へと帰ってくる。彼は東京のワンルームで母を想う。頭に浮かんでくるのは、真夜中の煙草、テレビ、贈り物…。断片的なものばかりだけれど、どれも大切な記憶だった。