ベルナのしっぽ 2006-09-30
公開:2006-09-30/製作:2005年
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解説
自身の体験をつづった郡司ななえの同名ベストセラーを映画化した感動作。目の不自由な女性が盲導犬とパートナーを組み、子育てに挑戦し、自分らしい生き方を模索する姿を描く。監督は『学校の怪談』シリーズなどで助監督を務め、本作が初監督となる山口晃二。ヒロイン、しずくには映画初主演の白石美帆がふんし、田辺誠一、市毛良枝ら実力派が脇を固める。盲導犬に対する社会の無理解に悩みつつも、辛抱強く共生の道を探るベルナとしずくの姿が印象深い。
あらすじ
「盲導犬訓練所」の一室。元永しずく(白石美帆)は「アイメイト」との対面を待っていた。アイメイトとは、盲導犬のこと。24歳のときに視力を失った彼女は、盲導犬とパートナーシップを組む決心をしたのだった。やがて犬の気配がして、しずくの耳に、指導員の声が届く。「ベルナです」。こうして、しずくとベルナの新しい生活が始まった。しずくにはひとつ、心に決めていることがあった。ベルナの力を借りて、同じように目が不自由な夫の隆一(田辺誠一)と、子どもを育てようというのだ。家から外に一歩足を踏み出すと、さまざまな困難が待ち受けていた。レストランから入店を拒まれたり、電車に乗れば駅員にとがめられたり…。当時はまだ、盲導犬に対する社会の理解は決して高くなかったのだ。昭和57年7月。しずく夫婦は待望の赤ちゃんを授かった。隆太と名付けられたその子は、ベルナの助けもあって、すくすく成長していく。ハンディキャップを持ちながらも、全力に子育てに励む二人。保育園から幼稚園へと、元気いっぱいに育っていく隆太(中村咲哉)。やがて隆太が小学生に成長し、いろんなことがうまく回りはじめた頃、ベルナの身体に少しずつ変化が現れはじめる。