卍(まんじ) 2023-09-09
監督:
井土紀州
脚本:小谷香織
公開:2023-09-09/製作:2023年
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解説
女性同士の愛を軸に男女4人の交錯する関係を描いた谷崎潤一郎の同名小説を、「マリア狂騒曲」の監督や「溺れるナイフ」の脚本を手がけた井土紀州が映画化。園子は店のモデルに起用した光子と愛し合うようになるが、夫や光子の恋人が二人の関係に気付き……。夫の支えによりセレクトショップを経営する園子を「ジムノペディに乱れる」の小原徳子が、園子と同性愛の関係に陥る光子を「遠くへ,もっと遠くへ」の新藤まなみが、二人に翻弄される男を「ろくでなし」の大西信満と「愛ちゃん物語」の黒住尚生が演じる。
あらすじ
服のセレクトショップオーナー・柿内園子は、歯科医である夫・孝太郎の支えを得て店の経営に情熱を注いでいた。ある日園子がよいモデルがいないかと孝太郎に相談したところ、孝太郎はあてがあると若い女性・光子を紹介する。光子は孝太郎が偶然立ち寄った喫茶店の店員だった。さっそく光子を起用して新作服の撮影に臨む園子。気取ってポーズを決める光子を園子は夢中になって撮ってゆく。後日、光子がモデルになった服は若い客を中心に飛ぶように売れていった。
園子と光子は仕事を通して親しくなり、二人の様子は姉妹に間違われるほど仲良さそうに映った。ある日、二人は撮影と称して海岸までドライブする。夕暮れになっても帰りたくない二人はどちらともなく唇を重ねる。園子の抑えていた感情がほとばしり光子を強く求めると、光子はそれを喜ぶように受け入れる。女性二人、最初はぎこちなく、しだいに激しく愛し合うようになる。
だが後日、ショップに光子の彼氏だと名乗る男・エイジがやってくる。光子と園子の関係に気付いているエイジは「光子を二人で共有しよう」と言い出す。そして同じ頃、孝太郎が二人の情事を裏付ける証拠を見つけ出し…。