京都の街と人を写しつづけているろう者の女性カメラマン美樹。彼女は、亡き夫が残していった写真館を義妹の遥とともに営みながら、一人息子の優太を育てている。そんなある日、交通事故で子どもの命を奪ってしまい悔恨に苦しみつづけている造園技師の真が供養にと育ててきた桜草の咲く広場で二人は出会う。心優しい人々に囲まれながら、真と美樹は次第に心を通わせていくようになる。
聾者の写真家・山科美樹が出会った青年・柴田真は、過去に自動車事故を起こし、子供をひき殺してしまったことで、他人に心を開かずにいた。美樹は、彼を励ますためある方法を思いつき……。
