隠された記憶 2007-04-29 CACHE

脚本:ミヒャエル・ハネケ
公開:2007-04-29/製作:2005年    old
フランス,オーストリア,ドイツ,イタリア
 

解説

現代社会に潜む闇と欲望を独自の映像センスと演出で描くミヒャエル・ハネケ監督が、謎の脅迫者から追い詰められる男の焦燥と、彼の記憶に隠された暗い秘密を暴くサスペンスタッチの人間ドラマ。第58回カンヌ国際映画祭で監督賞を含む3部門を受賞した。出演は「メルシィ!人生」のダニエル・オートゥイユと、「ショコラ」のジュリエット・ビノシュ。

あらすじ

テレビ局の人気キャスター、ジョルジュ(ダニエル・オートゥイユ)と美しい妻アン(ジュリエット・ビノシュ)、一人息子のピエロ(レスター・マクドンスキ)は、豊かな中産階級者として、充実した生活を送っていた。そんなある日、ジョルジュの元に送り主不明のビデオテープが不気味な絵と共に何度も届くようになる。ビデオテープに映し出されるのは、ジョルジュの家の風景と家族の日常だ。誰かが、どこかに隠れて一家の日常をこっそりと撮影している。回を追うごとに単なる映像は徐々にプライベートな領域へとエスカレートしてゆく。漠然とした不安が、確かな恐怖へと変わっていく。恐怖とお互いへの不信感から家族に亀裂が生じ始めた頃、ジョルジュは心の奥底に封印したはずの、ある遠い日の記憶を呼び覚ます。それは、子供時代に両親が引き取った孤児マジッドとの思い出だった。マジッドに理由のない嫌悪を感じたジョルジュは、嘘をついて彼を孤児院へ追いやったのだ。そしてある日、不意にピエロがいなくなった。取り乱すアンはジョルジュをなじり、夫婦の仲は険悪になる。翌日、ピエロは帰宅した。実は母親の浮気を疑っていた彼は、わざと無断外泊して心配をかけさせようとしたのだ。マジッドが嫌がらせの犯人だと確信したジョルジュは、彼の現住所を突き止め、身に覚えがないと言うマジッドを恫喝する。数日後、マジッドはジョルジュの目の前で拳銃自殺を図った。帰宅したジョルジュは眠り、昔、マジッドを追い出した時の夢を見る。

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