ゴーヤーちゃんぷるー 2006-06-24
監督:
松島哲也
脚本:松島哲也,宇山圭子
公開:2006-06-24/製作:2005年
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解説
児童文学作家・竹内紘子の小説「まぶらいの島」を映画化した人間ドラマ。引きこもりの少女が、西表島の大自然と住民たちと触れあう中で再生してゆく姿を、『新しい風 若き日の依田勉三』の松島哲也監督が描き出す。主演は『HINOKIO ヒノキオ』『ルート225』で注目された多部未華子。共演には武田航平、風吹ジュン、下條アトムらが脇を固めるほか、森田健作が企画・出演しているのにも注目。助け合って生きる島の人々の姿に心が温まる。
あらすじ
中学生・鈴木ひろみ(多部未華子)は、学校でのいじめをきっかけに、自室に引きこもるようになった。写真家だった父・暁宏(田中隆三)は、海の事故でなくなり、母・喜美子(風吹ジュン)は、ひろみが二歳のときに家を出て行った。そんなひろみが唯一本音を打ち明けられるのは、ネットの掲示板で知り合った西表島に住むケンムン(武田航平)だった。偶然にもその島は、自分を置いて出て行った母・喜美子が住む場所でもあった。ケンムン、そして喜美子に会うため、ひろみは一人部屋を飛び出した。島に着いたひろみは吉田サヨ(大城美佐子)に声をかけられ、配達の手伝いをすることになる。小さな島の中で喜美子もケンムンも会うことができた。でも、ひろみは本名を名乗らない。喜美子は、ホスピスで看護師として働いていた。そんな喜美子をひろみは、遠くから見ていることしかできない。開放的な南国の雰囲気のなかで、ひろみの心境に変化が生まれる。ひろみは、喜美子のもとに走り出した。本名を名乗り、会いに来たと告げたとき、離れ離れになった母子の命は、再びしっかりと繋がった。島で人々の愛情を感じ、暖かさに触れたひろみは、次第に生きる力を取り戻そうとしていた。