喜劇 女は度胸 1969-10-01

公開:1969-10-01    old
 

解説

 山田洋次の原案を大西信行と森崎東がシナリオ化し、森崎が初めて監督を務めたコメディ作品。倍賞美津子の第一回主演作品としても知られる。
 自動車整備工場で働く桃山学は、読書とクラシック音楽鑑賞が趣味で、夜間大学で勉学に励む真面目な青年だった。父の泰三は怠け者で女好き、兄の勉吉はトラックの運転手で女好きだった。二人は仲が悪く、会えばいつも喧嘩ばかり。そんな二人に呆れ果て、母のツネは家族に関心を示さなくなった。学は三星電気で働く白川愛子に恋をし、ゲーテの詩集をプレゼントする。しかし数日後、酔った勉吉がその詩集を持って帰ってきた。コールガールが持っていたというのだ。学はショックを受けたが、真相を知るため、そのコールガールと連れ込み旅館で会う約束をする。

あらすじ

桃山学は自動車修理工で、夜間大学の受験勉強に励んでいる。というのも、父泰三は怠け者だし、母ツネは働く以外は生きる術を知らないし、ダンプカーの運転手をやっている兄勉吉は衝動的な若さを爆発させる動物のように思えたからだった。学はこんな人間の集った桃山家を「家庭」だとは思わなかった。彼は白い柵に囲まれた小さな芝生の庭のある「家庭」を夢みている。そんな学が恋をした。彼女の名前は白川愛子、学は愛子にゲーテの詩集を贈り、二人で別の世界を築いてゆこうと心に決めた。そんなある日、勉吉が見覚えのある詩集を持って帰って来た。勉吉は酒くさい息で「あんないい子がコールガールやってんのかな……」と囁いた。学の疑惑に苦しめられる毎日が始まった。学は連れ込み旅館で問題の女に逢った。その子は愛子ではなかったが、友達からあの本を借りたという。学はホッとしたものの、恋人の仲間にこんな女がいるかと思うと気が狂わんばかりだった。学の苦しみを見て泰三は愛子の友人笑子に会った。この一件より勉吉は泰三と大喧嘩し、学も笑子とつき合っている愛子と絶交してしまった。それからというもの、泰三も勉吉も学でさえも寝るため以外には家に戻らなくなった。そんなある日、愛子と笑子が訪ねて来た。愛子は学と、笑子は勉吉とよりを戻しにやって来たのだ。二人を迎え入れたツネは、いつになく優しく「うちの倅と結婚してくれないかね……」と頼むのだった。

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