なんとなく、クリスタル 1981-05-23

公開:1981-05-23/製作:1981年    old
日本
 

解説

 第17回文藝賞を受賞した田中康夫の同名ベストセラー小説を、松原信吾が東海洋士、田中晶子とともに脚色し映画化。劇中では洋楽がふんだんに使われ、音楽使用料だけで3000万円もかかったと言われている。
 両親がシドニー勤務で不在のため、女子大生の由利は青山の高級マンションで淳一と同棲していた。由利はファッションモデルのバイトをしていて、毎月四十万円の収入があった。淳一も大学生だがプロのミュージシャンとして活躍しており、ツアーで全国を飛び回っている。由利はディスコで正隆という男と知り合い関係を持つが、淳一のときのような快感を得ることができなかった。淳一がツアーから帰ってきて数日後に、シドニーの両親から「もうすぐ帰国する」という手紙が届いた。

あらすじ

大学に通う由利はアルバイトで、ファッションモデルをやり、月に、四十万円の収入を得ている。両親は海外勤務でシドニーにおり、彼女は青山の高級マンションにボーイフレンドの淳一と同棲中。彼も大学生ながら、プロのミュージシャンとして活躍しており、今、演奏旅行で東北を回っている。由利は服、聴くレコード、食事、飲み物まで、そのときの気分でこだわって選ぶ生活を大切にしている。ある日、由利はディスコで知り合った正隆とベッドを共にするが、いつも淳一とのセックスで得るあの高圧電流のような快感はなかった。千代紙を求めに、千駄木にある古い店に行った由利は、そこで、三十を少し越えた上品な女性と出会う。その女性の物腰に、由利は、年を取ったらあんな女になりたいと思う。二週間ぶりに淳一が帰って来た。由利は久しぶりに、あの高圧電流の快感に浸る。数日後、両親からエアメールが届いており、もうすぐ帰国すると言う。両親が戻れば、淳一との生活に終止符を打たねばならない。迷ったあげく、彼女は彼に理由を告げ、別れようと話した。淳一は、そんな由利に、「一緒に成田に迎えに行こう」と言う。翌日、二人を乗せたベンツが成田に向って走っていた。

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