ソロコンテスト 2009-07-25
監督:
下條岳
脚本:下條岳,尾ヶ井慎太郎
公開:2009-07-25/製作:2008年
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解説
ささいなことで揺れ動く思春期ならではの感情を繊細(せんさい)に描いた短編映画。『雨の翼』や『キズモモ。』といった作品を生み出した、シネマ・プロット・コンペティションの第2回大会応募作品の中から選ばれたプロットを基に、21歳の下條岳監督がメガホンを取った。友人同士の女子中学生を演じるのは、『容疑者Xの献身』の金澤美穂と、雑誌「ニコ☆プチ」の専属モデルとして人気の三吉彩花。小さなことで傷ついたり嫉妬(しっと)心を抱いたりという、誰もが経験したことのある痛みが観る者の胸に突き刺さる。
あらすじ
吹奏楽部に所属している中学生の阿部マリア(金澤美穂)は、サックスを担当している。今は、志望する高校の推薦がかかったソロコンテストに向けて、練習を重ねていた。ある日、雨水風花(三吉彩花)という生徒が転入してきて、吹奏楽部に入部する。彼女はマリアと同じサックスパートだった。風花はどこか悲しげで影のある少女だったが、マリアは彼女を練習に誘う。2人はサックスの練習を通じて、次第に親しくなっていく。そしてついに、ソロコンテストへの出場者を決める学内選抜会の日を迎える。マリアと風花はお互いにエールを送り合い、演奏に挑む。その結果、ソロコンテストへの出場を決めたのは風花だった。マリアは結果に納得がいかず、風花に冷たく当たってしまう。こうして、2人の距離は広がっていく。マリアは選抜会の落選のショックで、吹奏楽部の練習にも顔を出さなくなる。風花も自分のせいでマリアとの溝ができたことを思い悩み、ソロコンテストの辞退を考えるようになる。そんな中、マリアは街で、ストリートミュージシャンのアンナ(Itsuco)と出会う。アンナが純粋に音楽を楽しんでいる姿を見て、マリアは自分自身の音楽との向き合い方を見つめ直す。