愛して飲んで歌って 2015-02-14
公開:2015-02-14/製作:2014年
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解説
「去年マエリエンバートで」で第22回ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞、ホロコーストを扱ったドキュメンタリー「夜と霧」から「風にそよぐ草」のような恋愛喜劇まで幅広い作風を見せ、2014年にその生涯を閉じたアラン・レネ監督の遺作。劇作家アラン・エイクボーンの戯曲を下敷きに、余命わずかな男性をめぐりユーモアにあふれた駆け引きをする男女を描く。「巴里の恋愛協奏曲」など多くのレネ監督作品に出演するサビーヌ・アゼマ、「ユキとニナ」のイポリッド・ジラルドらが出演。レネ監督の常に新境地を拓く姿勢が評価され、本作で第64回ベルリン国際映画祭において通常は革新的な若手監督に贈られるアルフレッド・バウアー賞を91歳にして獲得した。
あらすじ
イギリス、ヨークシャー郊外。ジョルジュ・ライリーはカリスマ的な魅力を持つ高校教師。開業医をしているコリンとその妻カトリーヌ。コリンは生真面目な男で、カトリーヌが若いころにジョルジュの恋人だったことを知る由もない。リッチなビジネスマンであるジャックはジョルジュの10代のころからの大親友。妻のタマラは良妻賢母で、夫の浮気も知らないふりをしている。ジョルジュの元妻であるモニカは、彼の八方美人ぶりに耐え切れず夫を捨て、農夫シメオンと新しい生活を始めていた。始まりは、コリンがジョルジュの余命がいくばくもない事実を妻に明かしてしまったことだった。このニュースはおしゃべりなカトリーヌによって瞬く間にみんなの秘密となる。余命いくばくもないジョルジュに思い出を、と昔の中間は一致団結!地元の素人演劇の代役にジョルジュを引っ張り出して芝居を見事に成功させるが…。