パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間 2014-06-28
解説
元検察官の作家ビンセント・ブリオシが手がけたエドガー賞受賞作を映画化。1963年、全世界を揺るがすジョン・F・ケネディアメリカ大統領暗殺事件が発生。大統領が搬送された病院の医師や看護師、偶然事件を撮影した一般人、FBIや警護にあたっていたシークレット・サービス、突如国を任された副大統領、犯人の家族ら、この事件で人生が大きく変わった関係者たちの緊迫した4日間を描く群像劇。監督は長年ジャーナリストとして活躍してきたピーター・ランデズマン。出演は「ペーパーボーイ 真夏の引力」のザック・エフロン、「バーニーズ・バージョン ローマと共に」のポール・ジアマッティ、「ギャングバスターズ」のビリー・ボブ・ソーントンほか。第26回(2013年)東京国際映画祭上映作品。
あらすじ
テキサス州ダラス。小雨模様にもかかわらず、街は市民の熱気に包まれていた。アメリカ合衆国第35代大統領ジョン・F・ケネディが、ジャクリーン夫人とジョンソン副大統領とともにやって来るのだ。ダウンタウンのエルム通りのビルに生地店を構える8ミリカメラ愛好家のエイブラハム・ザプルーダー(ポール・ジアマッティ)は、パレードを一目見ようとする観衆で埋め尽くされたディーリー・プラザに立ち、大統領夫妻を乗せたリンカーン・コンティネンタルが通る瞬間を最新の8ミリカメラで撮影しようとしていた。そして午後12時38分、車が視界に入って来た時、3発の銃弾が鳴り響く。突然の惨事に人々の悲鳴が飛び交い、辺り一帯はパニックに陥った。その直後、市内のパークランド・メモリアル病院に頭部を撃たれたケネディ大統領が、フォレスト・ソレルズ(ビリー・ボブ・ソーントン)率いるシークレットサービスやジャクリーン夫人に付き添われて運び込まれる。激しい混乱の中、新人研修医のチャールズ・“ジム”・キャリコ(ザック・エフロン)、チーフ研修医のマルコム・ペリー(コリー・ハンクス)、ベテラン看護師のドリス・ネルソン(マーシャ・ゲイ・ハーデン)らが懸命に救命処置を行ったが…\r\nこの事件は多くの人間の運命を変えた。瞬時に国を委ねられたジョンソン副大統領。容疑者逮捕のニュースを受け、自分が別件でマークしていた男だと気づいたFBI捜査官。一夜にして普通の暮らしを失ったオズワルド容疑者の家族……。そして2日後。ようやく平静を取り戻した病院に、今度は容疑者リー・H・オズワルドが瀕死の状態で運び込まれる——。\r\n半世紀が過ぎた今もなお、人々の関心を惹き付けてやまない20世紀最大の暗殺事件。その場に居合わせた者たちは、かつて経験したことのない非常事態で何を思い、何を行ったのか?