愛の小さな歴史 2015-05-09
公開:2015-05-09/製作:2014年
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解説
『雨粒の小さな歴史』や『Plastic Love Story』などの中川龍太郎が監督を務めた愛の物語。かつて自分を捨てた父を憎む娘とその父親、借金取りの男と妹という、二つの家族の切ない思いが交錯するさまを描く。『カケラ』などの中村映里子が主演を務め、その父を数多くの出演作を誇る光石研が好演。不器用ながらも必死に生きようとする人々の姿が心を揺さぶる。
あらすじ
東京の片隅。食品配達の仕事をして暮らす執行夏希(中村映里子)はある日、突然訪ねてきた青年・敷谷壮(池松壮亮)から父・大悟(光石研)のことを知らされる。大悟はかつて、母と自分を捨てて出て行った憎むべき存在だった。不意に思い出された父の存在が夏希の中で拡がり、やがて会いに行くことを決意する。借金の取り立てを生業として暮らしていた芹澤夏生(沖渡崇史)は、不意に胸の内で増してきた存在感に引っ張られるように、妹・明日香(高橋愛実)の元を訪ねる。家を捨て、全ての責任を押し付けて生きてきた夏生に激しく反発する明日香。だが、期せずして2人の生活は始まる……。彼らが迎えるのは、復讐か、拒絶か、あるいは……。