旅の贈りもの - 0:00発 2006-10-07

公開:2006-10-07/製作:2006年    old
日本
 

解説

それぞれに問題を抱えた男女5人が行き先も分からず乗り込んだ列車で旅に出る、心温まる鉄道映画。見知らぬ町に降り立った人々の再生のドラマを追う。ヒロイン役にTVドラマ「ショムニ」で人気の櫻井淳子。共演は本作で映画デビューを果たす注目の新人多岐川華子や、映画初出演の徳永英明に加え、ベテランの大滝秀治と顔ぶれも多彩だ。日本の原風景ともいえる美しい風景や、幻の名列車EF58-150の勇姿も見逃せない。

あらすじ

偶数月の第3金曜日深夜0時00分に、行き先の分からない3両編成の不思議な列車が大阪駅を発車する。車内は大勢の若い男女や、好奇心いっぱいの中年女性らで賑わう。そこに、何かを求めて、あるいは何かから逃れるために列車に乗り込む、悩みを抱えた5人の男女の姿もあった。ハワイ旅行の直前に恋人の浮気を目撃して、その場から逃げ出した由香(櫻井淳子)。そのとき偶然にも自分の鞄から滑り落ちてきたのが、この列車の切符だった。何もかもが嫌になった由香は、迷うことなく列車に飛び乗る。娘の日々の行動や悩みなど全く解っていない親との決別を考え、自殺サイトの仲間と集団自殺をするつもりだったが、決行日の集合時間に遅れ、仲間と会えずじまいだった華子(多岐川華子)。昔タレントを夢見ていたミチル(黒坂真美)は、行き先の分からない列車をシンデレラの物語になぞらえ、これから始まる旅に胸を膨らませている。会社をリストラされ、家庭でも居場所のない若林(大平シロー)。網干(細川俊之)は今まで家族を顧みずに働き、定年後は夫婦一緒に人生を楽しもうと考えていた矢先に、妻を亡くした……。彼らを乗せて、列車は翌朝『風町』に到着する。そこは、ぽつんと駅舎だけが建つ、ある田舎町だった。まぶしい陽差しと蝉時雨の中に旅人たちは降り立った。彼らは、ただ何となく田舎道を歩き始める。そこにあるのは静かな佇まいを見せる古い町並みと、暖かく爽やかな風。通り過ぎる人たちが微笑みかけたり、話しかけてくる。優しく、どこか懐かしい風景の中、やがて、目の前には青い海が広がり、石積みの防波堤があった。一体、ここで彼らを待っているのは、どんな出会い、どんな出来事なのだろうか。

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