三十九枚の年賀状 2009-06-20
公開:2009-06-20/製作:2008年
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解説
太平洋戦争終結を目前に控えた時期を皮切りに、ある男女の40年にわたる愛の軌跡をつづった感動ストーリー。監督はCM作家として活躍し、本作が映画デビューとなる図師三千男。主人公の男女の若き日を映画初出演の夏未エレナと注目の若手俳優・颯太が演じ、大人になってからを麻生祐未と風間トオルが演じている。戦後の貧しい時代を背景に、人を愛する尊さを説きながら、時代の移り変わりとともに忘れ去られた心の温かみを教えてくれる珠玉作。
あらすじ
1945年、敗戦を3日後に控えた深夜、宮崎県のとある小さな町で鍼灸院を営む星一家のもとを、1人の兵士が訪ねてくる。息を切らせて駆けてきた兵士は、負傷兵がいるので助けてほしいと懇願する。父・稔(美木良介)、母・サヨ(松本明子)をはじめとする一家は、わずかに残っていた白飯を兵士たちに食べさせ、行水を用意し、宿をとらせた。翌朝、兵士の1人・河村(颯太)は、娘・ユリ枝(夏未エレナ)にハーモニカを託す。そして、兵士たちは鍼灸院を後にする。半年ほど経ったある日、星家に分厚い封筒が届く。それは、一晩の恩義を忘れなかった河村からの年賀状だった。それ以降、河村の年賀状は毎年届けられた。そして39枚目の年賀状が届くが、それが最後となる。