サンゴレンジャー 2013-06-15
解説
世界有数のサンゴ礁が広がる沖縄県石垣島を舞台に、環境省自然保護官がサンゴを守ろうと奮闘する姿を描く人間ドラマ。原作は著書『Little DJ~小さな恋の物語』などが映画化された鬼塚忠と演劇ユニット『マシンガンデニーロ』の主宰・足立拓也によるユニット・さかいたまきの同名小説。監督はテレビドラマ『とんび』や『ROOKIES』の演出を手がけた中前勇児。本作が映画初監督作品となる。正義感が強く時には公務員という立場を忘れて暴走しながらもサンゴ保全に奔走する男を、「渾身 KON-SHIN」「メンゲキ!」に主演した劇団EXILEの青柳翔が演じる。また、男の同僚を「相棒シリーズ X DAY」の田中圭が、地元の小学校教師を「アフロ田中」の佐々木希が演じている。
あらすじ
世界有数の美しいサンゴ礁が広がる沖縄県石垣島。町長選挙が間近に迫っており、サンゴ礁を破壊する大規模な橋の建設計画をめぐり賛成派と反対派が対立していた。そんな中、環境省の石垣事務所に自然保護官の矢島(青柳翔)が赴任してくる。熱血漢の彼は赴任早々、サンゴ礁を守る『サンゴ防衛レンジャー』となることを宣言し、橋の建設計画に反対だと主張する。面食らう同僚たちを意に介さず、同期の岸谷(田中圭)を勝手に『サンゴレンジャー』に任命。岸谷は矢島に振り回されながらも、彼の自然に対する熱い思いに共感していく。さらに、地元の小学校で海やサンゴの素晴らしさを語る矢島の姿勢に胸打たれた教師リサ(佐々木希)も、『サンゴレンジャー』に加わる。ある日、橋の建設計画反対派の集会で矢島は個人的な意見を述べるが、公務員である立場を超えた発言が波紋を呼ぶ。同時期に矢島を慕う車椅子の少年の怪我や反対派政治家の汚職発覚など相次いでトラブルが発生し、賛成派と反対派の対立が激化。サンゴを守りたいという純粋な思いの前に、厳しい現実が突きつけられる。挫折を味わうものの、一人の人間として何をすべきか、海を見ながら考える矢島。そして島民が小競り合いを繰り広げる集会に現れた『サンゴレンジャー』たちは、ある行動に出る……。