ノン子36歳 (家事手伝い) 2008-12-20
公開:2008-12-20/製作:2008年
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解説
バツイチで、実家の神社で家事手伝いをしている三十路(みそじ)半ばのヒロインが、年下の若者と出会ったことで前向きに生きるようになる姿を描く恋愛映画。『アンテナ』の熊切和嘉監督が初の女性映画に挑み、無気力な三十路(みそじ)女の生活をリアルに映しだす。主演のノン子を演じる坂井真紀が、『ビルと動物園』に続いてリアルな30代女性像を体現。のどかで心安らぐ埼玉県のロケーションも、厳しい現実をポジティブに歩いていく気にさせる爽快(そうかい)作。
あらすじ
三十路半ばのノブ子、通称ノン子(坂井真紀)は、東京で芸能人をやっていたが鳴かず飛ばず、その後マネージャーと結婚して即離婚、今は実家の神社で家事手伝いをしている。ノン子に対して、父親(斉木しげる)は頭ごなしに怒鳴り、母親(宇津宮雅代)は腫れものにさわるように接し、結婚して娘もいる妹(佐藤仁美)はこれ見よがしに「このヒト終わってる」と痛烈だ。狭く古ぼけた田舎町の中、逃げる場所もないノン子にとって、バツイチ女友だちが経営するスナックで酒を飲むのが楽しみという毎日。そんなやる気なしのノン子の前に、神社の祭りでヒヨコを売ってひとやま当てようという若者、マサル(星野源)が現れる。ノン子は、露天商を仕切る安川(津田寛治)の家にマサルを連れていくはめになるが、ひたすら一途でまっすぐな彼の性格に、笑顔を忘れていたノン子も閉ざしていた心が少しずつ開いていくのだった。そんなある日、突然ノン子の前に、別れた夫・宇田川(鶴見辰吾)が姿をみせる。やりなおそうと言う彼の言葉にノン子の心は揺れ動くのだが……。