タンゴ・リブレ 君を想う 2013-09-28
解説
淡々と暮らす看守がタンゴ教室で出会った自由に生きる女に惹かれ変わっていくドラマ。監督は「ポルノグラフィックな関係」で第56回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞にノミネートされたフレデリック・フォンテーヌ。本作で欲望のままに生きる女を演じているアンヌ・パウリスヴィックが、「やわらかい手」のフィリップ・ブラスバンとともに脚本に参加。「ハートブレイカー」のフランソワ・ダミアンが生真面目な看守を、「パンズ・ラビリンス」のセルジ・ロペスが収監されている夫を演じている。また、世界的に活躍するタンゴ・ダンサーのチチョ・フルンボリがダンス指導を務めている。第69回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門審査員特別賞受賞作品。
あらすじ
刑務所で看守を務める真面目なJC(フランソワ・ダミアン)。プライベートでは平穏無事に淡々と過ごす彼の唯一の趣味らしい趣味は、週に一度タンゴ教室で踊ることだった。ある日、通っているタンゴ教室にきた30代の女性・アリス(アンヌ・パウリスヴィック)と踊り、JCは彼女から華やかな印象を受ける。翌日、JCの勤める刑務所にアリスの姿があった。彼女はそこに収監されている夫のフェルナン(セルジ・ロペス)と愛人のドミニク(ジャン・アムネッケル)に面会に来ていた。しかもフェルナンとドミニクはある事件の共犯者であり、JCはアリスの自由な生き方に惹かれるようになる。看守のJCと妻がタンゴを通じて知り合ったことを知ったフェルナンは激しく嫉妬し、彼もまたアルゼンチン人受刑者(チチョ・フルンボリ)からタンゴを教わる。男同士のタンゴに当初白い目が向けられていたものの、次第にタンゴの魅力が刑務所内に広まっていく。アリスに惹かれるうちにJCは変化していった。看守は受刑者の家族との交際を禁じられているが、落ち込むアリスの姿を見てJCは大胆な行動に出る……。