東京プレイボーイクラブ 2012-02-04

監督: 奥田庸介
脚本:奥田庸介
公開:2012-02-04/製作:2011年    old
日本
 

解説

行き場をなくした者たちが集う場末のサロンを舞台に、そこへ流れ着いた男が巻き込まれるトラブルの行方を絶妙な映像センスで描いた異色バイオレンス。監督を務めるのは、2010年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭ヤング・オフシアター・コンペティション部門でグランプリを受賞し、本作で劇場デビューを果たす期待の新人監督、奥田庸介。人気と実力を兼ね備えた大森南朋を主演に、数多くの映画やドラマで独特の存在感を放つ光石研、『色即ぜねれいしょん』の臼田あさ美ら個性的な面々が顔をそろえる。

あらすじ

東京の場末の繁華街。ひっそり営業しているさびれたサロン“東京プレイボーイクラブ”。スクラップ工場の作業員としてくすぶっていた勝利(大森南朋)は、喧嘩沙汰を起こして地元の町を追い出され、行く当てもなくこの店に身を寄せる。経営者は昔の仲間・成吉(光石研)。店のボーイ、貴弘(淵上泰史)はシケた仕事を持て余しつつ、アパートで恋人のエリ子(臼田あさ美)と同棲中。バイトをクビになったばかりのエリ子は、音楽を聴きながら太宰治の『人間失格』を読んでいた。2人はすでに倦怠期を迎えつつあった。ある時、血の気の多い勝利は、居酒屋で絡んできた若い男をブチのめしてしまうが、相手が悪かった。その相手は、この辺一帯を仕切っているヤクザ三兄弟の末弟、梅造(三浦貴大)だったのだ。成吉は、一緒にいた兄の竹男(赤堀雅秋)に脅され、“せっかく出した店を潰されたくない”という思いから必死に謝る。その情けない姿に苛立ちを隠せない勝利は、夜の路地で竹男を襲い、半殺しにしてしまう。間もなく、成吉を訪ねてヤクザ三兄弟が店を訪れる。凶暴そうな長兄・松ノ介(佐藤佐吉)は、勝利が起こしたトラブルをチャラにする代わりに“ある条件”を出す。それは“女”。成吉は、ハードなSM趣味を持つ松ノ介の相手をする女を提供する必要に迫られる。そして、その生贄に指名されたのがエリ子。いつものつまらない喧嘩だったはずが、それぞれの運命を複雑に絡ませてゆくきっかけとなり、揉め事を何とかしようと動けば動くほど、事態はこじれてゆく。そしていよいよ勝利、成吉、エリ子、それぞれが後戻りできない絶体絶命の状況に立たされる……。

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