ソラから来た転校生 2013-05-18
解説
『ネコヤドのハルとアキ』の近藤勇一が監督を担当し、同作でも主演を務める新星・星名利華と溝口恵がタッグを組んだ青春作。争いとは無縁の世界で生きる天使が地上に降り立ち、人間界で暮らすうちに友情や恋という天界ではタブーの感情に突き動かされていく過程を映し出す。物語の鍵を握る同級生をミュージカル「テニスの王子様」で活躍する桑野晃輔と西島顕人が演じている。幻想的な物語や若手俳優たちのフレッシュな魅力に引き込まれる。
あらすじ
遥か昔、地上の争いに嫌気がさして、空に移り住んだ人たちがいた。そこは、重力からも時間からも、そして寿命からも解放された世界。彼らはそこを“ソラ”と呼び、この星とともに悠久の時を過ごしている。そんな安らぎの中にいながら、地上に興味を持つ者は、昔から世界各地で天使や天女の物語として語り継がれていた。彼らは、なぜ地上に降りてくるのか……?今もまた1人、地上に天使が舞い降りてくる。その名はレイカ(星名利華)。しかし、彼女は地上に興味があるわけではなく、役目で仕方なくやって来たのだ。彼女の目的は、地上で行方不明になった天使ルナを見つけ、ソラに連れて帰ること。地上に眩いばかりの生命力が息づく夏。ごく普通の女子高生、天野マコト(溝口恵)は、友人の男子生徒ターボ(桑野晃輔)とともに、文化祭に向けて自主映画を撮ろうとしていたが、一体何を撮ったらいいのか思いつかない。そんな折、文才ある転校生が彼女の前に現れる。それはレイカだった。そうとは知らず、映画の脚本執筆を依頼してきたマコトに向かって、レイカは“自分はあなたをソラに連れて帰るためにやってきた天使だ”と告げる。てっきり、自主映画のアイデアだと勘違いしたマコトは、嫌がるレイカを無理やり撮影に巻き込む。レイカが演じるのは、なんと天使役。マコトは、天使ルナとしての記憶を失ってしまっているらしい。果たして、レイカは無事ルナをソラに連れて帰ることができるのか……?