24歳のイネスは、自分に自信が持てずいつも別の誰かになることを夢見ている。恋人に連れられ訪れたノルウェーで訪れたある機会を境に、自分自身を「葬り」他人に成り代わることを決意した彼女は、別の人生を追い求め大阪へ向かう。そこは日常の境界が砕かれ、仮のアイデンティティを装う人々が集うきらびやかな世界だった。イネスは自身の過去から逃れるように、闇雲に新たな世界に飛び込むが、やがて魅力的な世界は影を見せ始める。