NY出身のマイケル・ディ・ジャコモが、ティム・ロスを主演に撮った監督デビュー作。幻想的な映像から風変わりなロマンスが紡ぎ出されていく、心を酔わせる不思議なファンタジー。
1933年。アメリカ、ユタ州の砂漠でひとり暮らす料金所監視員をドキュメントするために、フランスから撮影隊がやって来た。時は変わって現代のNY。タクシー・ドライバーのヘンリーは、喧騒の街にうんざりし、もはや生きる意欲を失いかけていた。そんな時、3人の奇妙な老人がタクシーに乗り込み、思いがけずユタへの長旅に同行。しかし、ようやく気心が知れた頃、彼らはタクシーを下車。森に残されたヘンリーは“運命の人”と感じる美しい娘と出会い、熱烈なアプローチをするが……。