ゴースト・ドッグ 1999-11-27

公開:1999-11-27/製作:1999年    old
アメリカ,フランス,ドイツ,日本
 

解説

 「葉隠」をバイブルに、伝書鳩を唯一の通信手段として使用する孤独な殺し屋、ゴースト・ドッグの闘いを描いた異色作。監督は日本シンパで知られるジム・ジャームッシュ。拳銃をまるで日本刀のように扱いながら華麗な殺陣を見せるフォレスト・ウィテカーの熱演は一見の価値あり。彼が着用している「全て熟知」とプリントされた謎のTシャツにも注目。

あらすじ

ニューヨーク。一匹狼の殺し屋ゴースト・ドッグ(フォレスト・ウィテイカー)は、日本の武士道精神を語った古典『葉隠』を座右の書に、とある古ビルの屋上で伝書鳩だけを友としてひっそりと生きていた。彼は若い頃、自らの命を救ってくれたイタリア・マフィアの幹部ルーイ(ジョン・トーメイ)を主と仰ぎ、彼に忠義を尽くしていた。今回の彼の標的はルーイのボス、ヴァーゴ(ヘンリー・シルヴァ)が溺愛するひとり娘ルイーズ(トリシア・ヴェッセイ)に手を出したファミリーの一員ハンサムフランク(リチャード・ボートナウ)。今回もみごとに相手を仕留めた彼だが、同じ部屋には街を去ったはずのルイーズが。彼は彼女に手は下さずに去った。翌朝、ルーイはヴァーゴの隠れオフィスに呼ばれ、ヴァーゴの右腕のソニー(クリフ・ゴーマン)からファミリーの身内であるフランクを消した下手人を始末しろと命令される。巻き添えを食った人間が続いたが、ある日、ゴースト・ドッグが帰ると、飼っていた鳩たちが無残に殺されていた。復讐を決意した彼はルーイに接触。彼自身も今では命を狙われる身で、当面の敵はソニーだとわかった。そんなゴースト・ドッグの心の安らぎは、言葉は通じないがなぜか気が合うアイスクリーム屋のレイモンと、公園で出会った少女パーリーン(カミール・ウィンブッシュ)だけだった。ヴァーゴらが拠点を森の奥の屋敷に移したことを知ったゴースト・ドッグは、セールスマンに化けてそこに乗り込み、ヴァーゴ以下相手を一挙に倒し、ソニーも始末した。ことが済むと、ゴースト・ドッグはレイモンを訪ね、身の回りの品を入れたスーツケースを彼に託した。やがてやってきたパーリーンに、ゴースト・ドッグは自分の『葉隠』を渡した。そこにルーイが現れた。ゴースト・ドッグは抵抗せず、彼の銃弾を受けて倒れた。それが彼の主に対する忠義だった。しばらく後、『葉隠』を読みふけるパーリーンの姿があった。

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