夜明けの夫婦 2022-07-22
公開:2022-07-22/製作:2021年
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解説
コロナ禍が終息を迎えた後の日本を舞台に、夫の両親と同居し、孫を強く望まれるプレッシャーに晒されながら暮らす、ある夫婦の姿を描いた純粋社会派深刻喜劇。監督・脚本を務めるのは演劇プロデュースユニット“城山羊の会”の劇作家・演出家として第59回岸田國士戯曲賞を受賞した山内ケンジ。両親が住む1階と夫婦が住む2階、孫とセックス、表と裏、昼と夜を対比させながら、大胆かつ壮大なラストに向けて物語は突き進む。子どもを作るのか作らないのか……どこにでもある家庭の問題でありながら、しかし極めてデリケートな、そして少子化と高齢化に悩む国の根幹を揺るがす究極のテーマに、稀代のクリエイターが挑む。第22回東京フィルメックス「メイド・イン・ジャパン」部門出品作。
あらすじ
コロナ禍もようやく一応の終焉を迎え、町行く人々の口元にもマスクが目立たなくなってきた。さら(33歳)は夫、康介(31歳)の家で康介の両親と一緒に暮らしている。さら夫婦にはまだ子供はいない。ある日、義理の母が「そろそろ子供は? 作らないの?」と遠慮がちに聞いてきた。遠慮がちに聞かれたのはもうこれで何度目だろう。しかし、パンデミックの間、さらと康介は、今までよりもはるかに長くこの家に居たのに、すっかりセックスレスになっていた。なおかつ、さらは最近、康介に女がいることに気がついていた。さらは、夜中にコンドームを捨てた。一方、義理の母、晶子は、コロナによって年老いた母を亡くしたこともあり、命について深く考える毎日。どうしても孫の顔を見たいという欲求で精神的に不安定になっていた。
