2019-01-19

監督: 武正晴
脚本:武正晴,宍戸英紀
公開:2019-01-19/製作:2018年    old
日本
 

解説

芥川賞作家・中村文則のデビュー作を、『2つ目の窓』などの村上虹郎を主演に迎えて映画化。手に入れた拳銃の魅力に支配された大学生が、徐々に狂気をはらんでいくさまを描く。ヒロインを『巫女っちゃけん。』などの広瀬アリス、主人公を追い詰める刑事を『万引き家族』などのリリー・フランキーが演じるほか、『桜姫』などの日南響子、元モーニング娘。の新垣里沙、『ポエトリーエンジェル』などの岡山天音らが共演。『百円の恋』などの武正晴がメガホンを取った。

あらすじ

雨の夜、大学生の西川トオル(村上虹郎)は、河原でひとりの男の死体と共に放置されていた拳銃を拾い、自宅アパートに持ち帰る。銃を手に入れたトオルは、大学生活の心的様相も変わっていく。トオルは、悪友のケイスケ(岡山天音)に誘われた合コンで出逢った女(日南響子)と一夜を過ごす。翌朝、目覚めると女がトーストを焼いていた。あの銃と関係する男の遺体が発見されたというニュースがテレビで流れる。途端に気分が悪くなったトオルに、女は優しく接する。その日以来、トオルは頭の中で彼女を“トースト女”と呼び、セックスフレンドとして性欲を吐き出すようになった。時折、アパートの隣の部屋から、子どもの泣き声と我が子を罵倒する母親(新垣里沙)の声が聞こえる。トオルは親との忌まわしい過去がよみがえり、大音量の音楽で打ち消そうとする。大学の学食で、以前も講義中に話しかけてきたヨシカワユウコ(広瀬アリス)と再会する。トオルは彼女と付き合うことを妄想し、すぐにセックスをするのではなく、あえて時間をかけて親しくなることを計画する。トオルはヨシカワユウコとトースト女の間で、自分なりのバランスを取っていく。トオルは日々銃に惹かれていき、カバンに入れて持ち歩くようになる。その刺激は、さらにトオルを高揚させていく。ある日、刑事(リリー・フランキー)がトオルのアパートを訪れる。刑事はトオルと銃のことを知っているようだった。刑事が部屋に入るのは阻止するが、喫茶店で尋問を受ける。刑事からある言葉が発せられたとき、トオルは後戻りできない場所に踏み出していくのだった……。

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