青空のルーレット 2007-11-03

監督: 西谷真一
脚本:丑尾健太郎
公開:2007-11-03/製作:2007年    old
日本
 

解説

太宰治賞受賞作家、辻内智貴の同名小説を映画化した青春ドラマ。高層ビルの窓ふきをしながら、自らの夢を実現しようとする若者たちの青春と友情を、『花』の西谷真一監督がさわやかに描き出す。プロのミュージシャンを目指す主人公を、『パッチギ!』の塩谷瞬が熱演。彼と惹(ひ)かれ合う耳の聞こえない女性役に、NHKドラマ「ちりとてちん」のヒロインに抜てきされた貫地谷しほり。現実は厳しくとも、夢をあきらめない登場人物たちの姿が共感を誘う。

あらすじ

ビルの清掃会社で働くタツオ(塩谷瞬)、勇介(忍成修吾)、一馬(川村陽介)、工藤(脇知弘)、そして萩原(嶋尾康史)。彼らはそれぞれに自分たちの夢を持ちながら仕事に励んでいた。若者たちの間でただひとり40歳になる萩原は、作家になる夢をあきらめきれず、仕事の合間にコツコツと文章を綴ってはコンクールに応募し続けている。そんな彼を最愛の妻・恵子(鈴木砂羽)が優しく支えていた。タツオと勇介は、仕事の後にキャバレー白鳥で演奏のバイトを続けている。音楽事務所にデモテープを送って売り込みもしているが、なかなか認められない。そんなある日、公園で演奏の練習をする彼らの前で、瞳をきらきらさせて涙を流している女性(貫地谷しほり)がいた。耳の聞こえない彼女は全身で音楽を感じて感動していた。タツオは、彼女が数日前に、清掃先のビルの一室でぶつかったOL・加奈子だと気付く。その日からタツオと加奈子のほのかな交流が始まった。一方、一馬は白鳥のホステス・シルビア(中島知子)を一途に想っていた。年上の彼女との結婚を夢見て仕事にも力の入る彼だったが、萩原、工藤と3人で組んだ清掃の仕事で、思いがけず転落事故を起こしてしまう。病院に運ばれた一馬を心配して、タツオや勇介も駆けつけた。幸い大事には至らなかったものの、この事故で、日頃から萩原を目の敵にしている専務の奥田(平田満)が怒りを爆発させた。いつもなら黙って従う萩原も、あまりに無礼な奥田の言葉に、堪忍袋の緒が切れる。彼は、一馬への責任もあり、小説はそれからでも書けると自分に言い聞かせながら、清掃会社を立ち上げることを決意。皆の気分が高揚する中、タツオと勇介にもオーディションの誘いがやってきた。オーディション当日は、萩原の新たな出発の日でもあった。皆の夢が叶うと思ったその日、事件が起きる……。

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