ファッション・フォトグラファー出身で、『フローズン・タイム』で映画監督デビューを果たしたショーン・エリスの長編第2作。親しい人を別人と思い込んでしまう脳の症状「カプグラ症候群」を題材にして、前作でも顕著だったシンメトリーを強調した映像で主人公の心理を表現。日常が非日常に侵食されていく不安を淡々と描き、静かな恐怖を醸している。主演を務めるのは『300〈スリーハンドレッド〉』、『ゲーム・オブ・スローンズ』のレナ・ヘディ。