神童 2007-04-21
監督:
萩生田宏治
脚本:向井康介
公開:2007-04-21/製作:2006年
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解説
人気漫画家さそうあきらの同名傑作コミックを原作に、才能をもてあます天才ピアノ少女と、音大浪人生の心の交流をさわやかに描いた感動作。脚本は『リンダ リンダ リンダ』の向井康介、監督は『帰郷』の萩生田宏治が務める。主演はドラマ「瑠璃の島」などで圧倒的な存在感を放つ成海璃子、彼女と交流を持つワオ役に話題作への出演が相次ぐ松山ケンイチ。国際舞台で活躍するクラシック界の新鋭たちが演奏する名曲の数々も魅力だ。
あらすじ
言葉を覚える前に楽譜が読めたうた(成海璃子)は、飛びぬけたピアノの才能を持ち神童と呼ばれて育った。しかし中学生になった今では、自分が本当にピアノが好きかどうか判らなくなっていた。一方、音楽大学を目指すワオ(松山ケンイチ)はピアノの練習に明け暮れる毎日。もし試験に落ちたら実家の青果店を継ぐことになっている。ふとしたことからワオと知り合ったうたは、青果店に通ってアドバイスをするようになった。次第に親しくなっていく二人。やがてワオは見事音大に入学し、二人はそれぞれの人生を歩んでいく。しかし、うたは原因不明のめまいと耳鳴りに悩まされるようになっていた。世界的な巨匠ピアニスト・リヒテンシュタインの代演でコンサートに出ることになったうた。そこにはワオも来ていた。周囲の不安をよそに素晴らしい演奏を繰り広げ、聴衆を圧倒するうた。しかし演奏後、激しい耳鳴りに襲われ、うたは倒れてしまった。それ以来、うたの耳から音が消えていった。ある日、幼い頃父に連れて行かれたピアノの倉庫にやって来たうた。かつて自分の屋敷にあったピアノを発見し、弾こうとするが弾けない。その時、別の指が音を鳴らした。ワオだった。「聞こえる?」と訊くワオに「聞こえたよ」と微笑むうた。やがて連弾を始めた二人を光が包んでいくのだった。