あらすじ
老舗の温泉旅館を夫婦で切り盛りする伊藤とその妻で女将の敏江。伊藤はSMの世界に興味があってSM雑誌「妖奇クラブ」オーナー鬼頭が催す「妖奇サロン」に会場を提供していた。閉め切った大広間では恒例の奴隷市が行われる。好色な鬼頭は以前から美貌の女将敏江に目を付けており、彼女にマゾヒストの素地があることも見抜いていた。眠っていた妖しい欲望を目覚めさせられた敏江は鬼頭の策略にはまって禁断の快楽の虜となる。いっぽう伊藤は自らのサディストとしての性格にめざめ、旅館の仲居頭靖子と関係を持つ。帰る場所を失った敏江は旅館でおこなわれる奴隷市に出品されることを望むが……。