青の炎 2003-03-15
監督:
蜷川幸雄
脚本:蜷川幸雄
公開:2003-03-15/製作:2003年
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解説
湘南の高校に通う17歳の少年、秀一は母・友子と妹・遥香との三人で穏やかに暮らしていた。ところがある日、母が10年前に結婚してすぐに離婚した男・曾根が現われ、家に居座ってしまったことから、平和だった家庭は一変する。曾根は傍若無人に振る舞い、母ばかりか妹にまで暴行をはたらこうとするのだった。やがて、警察や法律では問題が解決できないと悟った秀一は、自らの手で曾根を殺害する決意を固める。そして、“完全犯罪”の計画を練り上げると、それを実行に移す。恋人の紀子にわずかな不審を持たれた以外、その犯行は完璧なはずだった…。
あらすじ
17歳、高校生の秀一(二宮和也)には、殺したい男がいた。10日前から家に居座り、母・友子と妹・遥香との平和な暮らしを乱す、元継父の曾根(山本寛斎)だ。警察や法律が自分たち家族を守ってくれないと悟った秀一は、自らの手で曾根を殺す決意を固める。インターネットの裏サイトや医学書を調べて完全犯罪のシナリオを練った秀一は、計画を実行する。警察は、曾根を病死と判断。ガールフレンドの紀子(松浦亜弥)にかすかな不信感を抱かれた以外は、秀一の計画は完璧なはずだった……が、登校拒否のクラスメイト・石岡に秘密を知られてしまい、強請られる。そんな石岡に、秀一はバイト先のコンビニへの偽の強盗計画を持ちかける。押し入った石岡を、秀一は正当防衛を装って殺害。しかし、秀一の行動に疑問を抱いた山本刑事に鋭く追及され、追い詰められた秀一は、すべてを自供することを山本に約束する。自分が逮捕されたら、家族はマスコミ報道にさらされ、社会の偏見にさらされるのは必至だった。秀一は紀子に別れを告げた後、愛車・ロードレーサーと共にトラックに突っ込んでいく。