だいじょうぶ3組 2013-03-23
解説
「五体不満足」の著者、乙武洋匡が自らの教師体験を基に手掛けた小説を映画化したヒューマン・ドラマ。主人公の補助教員を『しゃべれども しゃべれども』などで俳優としても活動するTOKIOの国分太一が、新任教師を乙武自身が演じ、生徒たちと共に成長する2人の教師の姿を映し出す。共演にも、榮倉奈々、田口トモロヲ、余貴美子など魅力的なキャストが集結。国分、乙武の2人と生徒たちを本番で初めて対面させるなど独自の方法を取り入れ、リアリティーあふれる子どもたちの姿を活写した『軽蔑』『きいろいゾウ』の廣木隆一監督の手腕が光る。
あらすじ
松浦西小学校の新学期の始業式。5年3組の担任としてやってきたのは、手と足のない教師、赤尾慎之介(乙武洋匡)だった。赤尾は生まれつき手足のない先天性四肢切断の障がいを持ち、教員採用試験の実技で不合格となったが、教育委員会で働く白石優作(国分太一)の尽力で教師になる夢を実現させたのだった。かつて教師を務めていた白石が、幼なじみの赤尾を1年間の期限付きで臨時教員になるよう誘ったのだ。そんな白石も補助教員として再び教壇に立つが、車いす姿の赤尾に子どもたちは茫然として声も出ない。白石が緊張の面持ちで見守る中、赤尾は「見てのとおり、先生には手と足がありません。だから先生が困っているなと感じた時には、ぜひお手伝いして下さい」と挨拶。だが子どもたちはどう反応していいのか、戸惑うばかりであった。さらに3組の子どもたちは思春期にさしかかり、いじめや家庭の問題など様々な悩みを抱えていた。白石と赤尾は力を合わせ、失敗や反省を繰り返し、時に同僚や先輩教師と衝突しながらも、子どもたちと向き合っていく。「だいじょうぶ」と励ましながら、個性豊かな28人の子どもたちと共に泣いたり、笑ったりの1年間が始まった……。