つぐない 2008-04-12 Atonement

公開:2008-04-12/製作:2007年    old
イギリス
 

解説

ブッカー賞作家イアン・マキューアンのベストセラー小説を、『プライドと偏見』のジョー・ライト監督が映画化。幼く多感な少女のうそによって引き裂かれた男女が運命の波に翻弄(ほんろう)される姿と、うそをついた罪の重さを背負って生きる少女の姿が描かれる。運命に翻弄(ほんろう)される男女を演じるのはキーラ・ナイトレイと『ラストキング・オブ・スコットランド』のジェームズ・マカヴォイ。映像化は困難と言われた複雑な物語を緻密(ちみつ)な構成でスクリーンに焼きつけた監督の手腕に注目。

あらすじ

1935年のイングランド。政府官僚の娘セシーリア(キーラ・ナイトレイ)は、屋敷で働く使用人のロビー(ジェームズ・マカヴォイ)に密かな恋心を抱いていた。ある昼下がり。2人の些細な諍いから、噴水に落ちた花瓶を拾おうとセシーリアは服を脱いで水に飛び込むが、その結果ロビーに下着姿を見られてしまう。気まずくなったロビーは謝罪の手紙を書くが、彼女に対する思いがこみ上げ、猥雑な文面になってしまう。彼は書き直した手紙を彼女に手渡すよう、セシーリアの妹ブライオニー(シアーシャ・ローナン)に依頼。しかし、ブライオニーが受け取ったのは最初の手紙。噴水の一件も密かに目撃していた彼女は、好奇心からその手紙を読んでしまう。手紙の間違いに気付いたロビーは、セシーリアに謝ろうとするが、却って互いの正直な気持ちを伝えることになる。暗がりで愛し合う2人。だが、その現場を目にしたブライオニーはロビーに対する嫌悪と恐怖を募らせていく。その夜、従姉妹のローラ(ジュノー・テンプル)が何者かに襲われる。現場から逃走する人影を見たブライオニーは、それがロビーだったと警察に証言。連行されるロビーの耳元でセシーリアは囁く。“戻ってきて。私のところへ。”4年後。刑務所から出征したロビーはドイツとの戦争の最前線にいた。セシーリアとの再会を夢見ていた彼だったが、負傷して意識を失ってしまう。一方、セシーリアとロビーに詫びる機会を窺っていたブライオニー(ロモーラ・ガライ)は、ついに姉に真実を語る。ローラを襲ったのは、ロビーではなかったと。口論になる2人の前に姿を現したのはロビー。彼はブライオニーに詰め寄ると“真相を書面に残してくれ。そして、二度と姿を見せるな”と告げる。1999年。作家となりテレビ局でインタビューを受けていた77歳のブライオニー(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)の口から、もう一つの真実が語られるのだった。

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