大地の詩 -留岡幸助物語- 2011-04-09

監督: 山田火砂子
脚本:長坂秀佳,池田太郎,山田火砂子
公開:2011-04-09/製作:2010年    old
日本
 

解説

明治時代、不良と呼ばれる青少年たちを救うための児童自立支援施設を作った社会事業家・留岡幸助の実像に迫るトゥルー・ストーリー。少年感化事業に尽力し、東京と北海道に家庭学校を創立した留岡幸助の生きざまをつづる。監督は、『筆子・その愛 天使のピアノ』が日本児童福祉文化賞を受賞した山田火砂子。テレビドラマ「ゲゲゲの女房」の村上弘明が留岡幸助を演じる。親の愛情の大切さを問う、メッセージ性の強いストーリーに注目だ。

あらすじ

岡山県高梁に生まれた留岡幸助(村上弘明)は、生まれてすぐに商家の養子となる。少年時代のある日、金持ちの武士の子に一方的に殴られたことを許せず、相手を打ち負かしてしまう。だが、それが原因で米屋を営む実家は得意先を失い、幸助は学校を退学する羽目に。学問の道を閉ざされ、商人になることを強いられた幸助は、幼くして不平等な身分社会に憤りを覚えるのだった。青年に成長した幸助はキリスト教へ入信し、同志社英学校神学科に入学。24才で卒業すると丹波教会の牧師となる。多くの人に信頼される牧師として活曜した幸助だったが、明治24年、金森通倫牧師(小倉一郎)の勧めで妻、夏子(工藤夕貴)と子供を連れて北海道の空知にある監獄の教誨師に就任。当時の空知集治監には重罪犯二千人を収容、その中には終身刑を3つも4つも持つ囚人もいた。強制労働などの過酷な刑罰を受ける囚人たち。幸助はなんとか彼らを更生させ、監獄を改革しようと、3年に渡って囚人たちの過去を調査する。そして、犯罪の芽は幼少期に発することを知り、幼い頃の家庭教育の大切さに気づく。また、幼なじみが犯罪者となっていたことも少年感化に従事する一因となった。生涯の目標を見つけた幸助は教誨師を辞めて渡米、2年をかけて欧米の監獄事情を学ぶ。帰国後、少年感化を実現すべく北巣鴨の一角に“家庭学校”を設立し、広く感化を要する子弟を教育する少年感化事業の先駆者となる。後に巣鴨の地が都会的になると、ルソーの『エミール』の中の“子供を育てるには大自然の中が一番”という説に感銘を受け、北海道、遠軽の地に家庭学校を設立するのだった。

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