ニック・オブ・タイム 1996-05-18 NICK OF TIME

あらすじ

『サタデー・ナイト・フィーバー』(1977)、『ブルーサンダー』(1983)などの快作の数々で知られるエンタテインメント職人、ジョン・バダム監督が1995年に発表した野心的サスペンス・アクション。ほぼ全編ハンディ・カメラの使用による臨場感のある演出で、物語の進行が上映時間と同時進行でスリリングに描かれ、ジョニー・デップとクリストファー・ウォーケンという個性派曲者俳優の対決で楽しませる。脚本は『陽の当たる教室』(1995)、『戦火の勇気』(1996)のパトリック・シーン・ダンカン。6歳の娘リンとロサンゼルスのユニオン駅に到着した税理士のジーン・ワトソンは、警官を装った2人組の男女に突然拘束され、娘を人質に取られてしまう。2人組の男は戸惑うワトソンに銃を渡し、ある人物を1時間14分以内に殺せと命じ、写真とその人物のスケジュールを渡す。できなければ娘を殺される。町に放り出されたワトソンは、指定されたホテルに向かう。そこでは次期カリフォルニア州知事選に立候補している現知事エレノア・グラントの演説会が開かれていた。暗殺の標的は現知事だった。絶体絶命の窮地の中、ワトソンは起死回生の一手に打って出る…。