たとえば檸檬 2012-12-15
公開:2012-12-15/製作:2012年
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解説
『アジアの純真』などの片嶋一貴が、母と娘をテーマにして放つヒューマン・ドラマ。ゆがんだ母娘関係に悩まされながら生きる女性たちの姿を、鮮烈なタッチで映し出していく。『アジアの純真』にも出演した韓英恵が、母親の過度な干渉から逃れようとするヒロインを熱演。『育子からの手紙』の有森也実が、問題を抱えた娘との対峙(たいじ)などから境界性パーソナリティ障害に陥る女性にふんして鬼気迫る演技を見せつける。境界性パーソナリティ障害を抱える人たちの実体験を反映させた、リアルな描写の数々にも注目。
あらすじ
20歳のカオリ(韓英恵)は、彫金の学校に通いアクセサリーデザイナーとしての夢を持ちながらも、母親の家庭内暴力や過干渉に悩み、生きることが苦しかった。そんなある日、愛に飢え野心を持つ石山という男に出会ったことから、カオリは母親の支配から抜け出そうと決意する……。40歳の香織(有森也実)は大手企業の役員秘書。しかし、彼女は万引き常習者で、不倫や行きずりの情事を繰り返すSEX依存症、さらに家に帰れば引きこもりの娘の世話をする孤独な母親でもあった。そんな時、香織は刑事の河内と出会い、万引き常習者は“境界性パーソナリティ障害”の疑いがあることを知る……。カオリと香織は、母娘間の愛情に苦しみながらも、救いを求め、やがて二人の運命が交錯し始める……。