ムンクの叫び 2012-05-26
監督:
葉山陽一郎
脚本:葉山陽一郎
公開:2012-05-26/製作:2012年
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解説
テレビアニメ「ちびまる子ちゃん」の脚本を長年務めた葉山陽一郎が、監督、脚本を担当した異色のドラマ。有名なムンクの絵画「叫び」に描かれた人物に酷似した容姿に生まれた男の悲しい運命と恋の行方を映し出していく。『キリン POINT OF NO-RETURN!』の亜矢乃、『花子の日記』の赤沼夢羅、漫画家の御茶漬海苔、タレントのカイヤなど、バラエティーに富んだ顔ぶれが出演。容姿の優劣で格差が生じる社会の不条理などを見つめた物語に加え、絵画から抜け出してきたかのような主人公の顔面を創造した特殊メイクも見ものだ。
あらすじ
中学生の赤沼かずお(中野淳史)は、自分の容姿を呪っていた。彼は、ノルウェーの画家エドヴァルド・ムンクの名画『叫び』に描かれている男にそっくりな顔で生まれたのだ。学校で完全に孤立していたかずおは、醜い容姿というだけで同級生たちからひどい暴力を受けていたが、反撃もできずにただ耐えるしかなかった。有能なファッションデザイナーであり、大きなアパレル会社の社長でもあるかずおの父・誠一は、社内では人格者として部下に慕われていた。しかし、かずおには冷たく接し、母・依子もかずおを嫌悪していた。かずおにとって、一途な恋心を抱くクラスメート・怜子だけが生きる希望だった。かずおはウェディングドレスを着た怜子の姿を描き、彼女にプレゼントする。怜子が喜んでくれたことが、かずおの幸せだった。それから20年の歳月が流れ、かずおは誠一の会社の在宅デザイナーとして働くようになっていた。そして、怜子(亜矢乃)が父の会社で働いていて、かずおのデザインを高く評価していることを知る。かずおはわずかな希望を抱くが……。