LOVE 3D 2016-04-01
解説
「アレックス」「エンター・ザ・ボイド」の鬼才ギャスパー・ノエが、若者たちの情熱的な愛を大胆な性描写を交えながら3D映像で描き、カンヌ国際映画祭で物議を醸した異色のラブストーリー。1月1日の早朝。若い妻と2歳の子どもと暮らすマーフィーのもとに、元恋人エレクトラの母親から留守番電話が入る。エレクトラはずっと行方不明のままで、母親は彼女から連絡がないか知りたがっているのだ。外で雨が降りしきる中、アパートにいるマーフィーはエレクトラとの駆け引きに満ちた濃密な2年間を思い返していく。カール・グルスマン、アオミ・ムヨック、クララ・クリスティンら新人俳優たちが体当たりで役を演じきった。
あらすじ
1月1日早朝。電話が鳴る。マーフィー(カール・グルスマン)は目覚める。傍には若い妻オミ(クララ・クリスティン)と2歳の息子ギャスパーの姿が。再生した留守番電話から聞こえてきたのは、かつての恋人エレクトラの母の声。心労で声がやつれ、娘から連絡はなかったか知りたがっている。エレクトラ(アオミ・ムヨック)はずっと行方不明なのだ。母親は、娘に何かあったのではないかと心配している。いつまでも雨のやまない1日、マーフィーはアパートにいて、彼の生涯最大の愛を思い返す。エレクトラとの2年間を。いつまでも続くはずだった、駆け引きに満ち、時に行き過ぎた、過ちだらけの、焼けつくような情熱の日々を……。その回想は、心を引き裂かれそうな別れから始まり、エレクトラと共に過ごした愛に溢れた時間が、時計の針を巻き戻すように蘇る。かつて人生のすべてだと思っていた女。情熱、性欲、嫉妬……。様々な感情に振り回され、ぶつかり合い、愛し合った彼女との時間。その回想がやがて2人の出会い、初めてのキス、初めての夜に立ち戻ったとき、男は喪失を抱えて人生を歩んでゆくほかない……。