華の愛 遊園驚夢 2002-05-11

公開:2002-05-11/製作:2001年    old
香港
 

解説

 1930年代前半の中国。それは貴族文化が爛熟期を迎え、絢爛にして退廃に満ちた時代。美しき歌姫ジェイドは大富豪の貴族に5番目の妻として嫁ぎ、何不自由なく暮らしていた。贅を尽くした衣装や、夜ごと開かれる華やかな宴、そして広大な庭園。しかし、こうした豪華な生活も、夫の愛が冷めた後は、ジェイドにとってはなんの慰めにもならなかった。そんな彼女の哀しみを癒してくれたのは夫の従姉妹との同性愛にも似た関係と、阿片だった。しかし、栄華を誇った貴族の家にも没落の時が近づいていた……。

あらすじ

1930年代、中国蘇州。没落貴族の第五夫人として嫁いだ歌姫ジェイド(宮沢りえ)は、夫の従姉妹である男装の麗人ラン(ジョイ・ウォン)と出会い、親交を深める。しかし情勢と共に屋敷は傾き、アヘンに耽溺する夫から暇を出されたジェイドは、愛娘パールとともに忠実な執事イーと小さな離れに移り住む。一方、英語教師として働くランは自立した女性でありつつも、民衆を搾取する貴族であることにジレンマを感じていた。そんな折、イーが兵役に出て生活の頼りがなくなったジェイド母娘が、ランを訪ねてやってくる。友情とも愛情ともつかない感情をジェイドに抱いていたランは、母娘との同居を申し出るが、その矢先に学校に役人シン(ダニエル・ウー)が派遣される。一目で惹かれあったランとシンは激しい恋に落ちるが、ジェイドへの想いから、ランはシンとの仲を断ち切る。しかし、愛するジェイドはすでに夫と同じくアヘンの毒に蝕まれていた。戦場で死んだイーからの遺品として、自分への深い想いを綴った日記を受け取ったジェイドは、幸福だったころの華やかな宴を夢想する。ジェイドの傍らには、長い時間を共に過ごしてきたランがしっかりと寄り添うのだった。

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