トウキョウソナタ 2008-09-27

監督: 黒沢清
脚本:マックス・マニックス,黒沢清,田中幸子
公開:2008-09-27/製作:2008年    old
日本,オランダ,香港
 

解説

東京に暮らす、ごく普通の家族がたどる崩壊から再生までの道のりを、家族のきずなをテーマに見つめ直した人間ドラマ。『回路』などで知られる黒沢清監督が、累積したうそや疑心暗鬼などにより、ありふれた家庭を壊していくさまを現代社会を映す鏡として描く。リストラを家族に言えない主人公を香川照之が好演するほか、小泉今日子、役所広司ら実力派が脇を固める。日本が直面している社会問題を、独特の緊迫感でサスペンスフルに描く黒沢の演出に注目。

あらすじ

トウキョウの、線路沿いの小さなマイホームで暮らす4人家族の佐々木家は、ごく平凡な家庭である。しかし小学6年生の次男・健二(井之脇海)には、家族に内緒にしている秘密があった。それは、父親に反対されたピアノを隠れて習っていることだった。父・竜平(香川照之)は厳格な父親で、健二の話にまったく耳を傾けようとしない。母・恵(小泉今日子)はおやつにドーナツを作ってくれるような優しい母親だが、いつもつまらなそうにしている。大学生の長男・貴(小柳友)はアルバイトに明け暮れていて、何を考えているのかわからない。それでも、夕食は家族で一緒に食べるような、普通の家族であった。しかし、秘密を抱えているのは健二だけではなかった。実は、竜平は会社からリストラされていた。しかし、それを家族に打ち明けられずに、父親としての威厳と、自分の弱さの間で揺れ動いていた。一方、貴は日本を出て、アメリカ軍に入隊しようとしていた。そんなある日、佐々木家に異変が起こる。健二が帰宅すると、家の中は荒らされており、誰もいなくなっていた……。

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