サボタージュ SABOTAGE
公開: 1936年/製作:1936年
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解説
J・コンラッドの『密偵』をヒッチコックが映画化した日本未公開作品。善良な映画館主を装って破壊活動をする男と、彼の家庭に八百屋の御用聞きを装って近付く若い刑事の対立、そして男の正体を知らず妻を軸に、二転三転するストーリーをいつもながらの仕事振りで、複雑な内面を持った人間として描かれる主人公に扮するホモルカは好演で、彼が自らの罪を悔い、それを期待していたかのように、あっけなくシドニー扮する妻の凶刃に倒れるクライマックスは感動的だ。96年に「シークレット・エージェント」としてリメイクされる。
