ニワトリはハダシだ 2004-11-13
公開:2004-11-13/製作:2003年
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解説
国家をも揺るがす大事件に巻き込まれた知的障害を持つ少年と、彼を巡る人々との心の交流を描いた人間喜劇。監督は「ラブ・レター」の森崎東。脚本は、「生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言」の近藤昭二と森崎監督の共同。撮影を「血と骨」の浜田毅が担当している。主演は、映画初出演となる『ライオン先生』の浜上竜也と、オーディションで選ばれた新人の肘井美佳。第78回キネマ旬報日本映画ベスト・テン第8位、第54回ベルリン国際映画祭 フォーラム部門招待、第29回報知映画賞助演男優賞(原田芳雄)受賞、第26回ヨコハマ映画祭助演男優賞(柄本明)受賞、第17回東京国際映画祭 コンペティション部門最優秀芸術貢献賞受賞、文化庁支援作品。
あらすじ
京都・舞鶴。知的障害を持つ15歳の少年・サムは、潜水夫であるチチ・守とふたり暮らし。彼の教育方針を巡ってチチと考え方を異にする在日韓国人のハハ・澄子(チンジャ)と、妹・千春(チャル)とは別居中の身の上だ。そんなサムには、特殊な能力があった。人並み外れた記憶力。だがそれが災いして、彼は検察庁の汚職事件に巻き込まれる。なんと、盗難に遭ったヤクザから検事に賄賂として贈られたメルセデスの中にあった、機密費に関する裏帳簿の数字を全て憶えてしまっていたのだ。事件を隠蔽しようと、サムの口封じを画策する警察、そしてヤクザ。しかし、養護学校の担任教師で、事件担当の警部である桜井の娘・直子、そしてチチ、ハハらの活躍でサムは救われ、事件も桜井によって立件が約束されるのであった。