噛む女 1988-07-01

公開:1988-07-01    old
 

解説


 結城昌治の同名小説を、荒井晴彦が脚色し神代辰巳が映画化。にっかつロマン・ポルノに代わる新ブランド「シネ・ロッポニカ」の第一弾として製作された。
 アダルトビデオ制作会社の社長である古賀雄一は、妻と娘がいながら、女遊びと夜遊びを繰り返していた。友人からの依頼でバラエティ番組に出演した彼は、テレビを見たという小学校の同級生から連絡を受ける。同級生の名は早苗といい、雄一は彼女と会ってさっそくホテルで関係を結んでしまった。その日から、雄一の行く先々で無言電話がかかってくるようになる。不審に思った雄一は早苗のことを興信所に調べさせるが、早苗はすでにこの世にいないことが判明。彼女は早苗の名をかたった偽物だったのだ。

あらすじ

古賀雄一はシナリオ・ライターを経て、現在はアダルトビデオの制作会社を経営していた。彼は妻のちか子、娘の咲也子と共に郊外の一軒家へ引っ越したが、その夜はビデオギャルと浮気していて家には帰らなかった。ある日、雄一は友人のディレクター・山崎からTVのワイドショーへの出演を依頼され、かつての級友で俳優の角田祥と再会した。そしてそのTVを見たという小学校時代の同級生・海老野早苗が連絡してきて、会うことになった。雄一は早速早苗と会い、ホテルへ行った。そこで彼女はいきなり雄一の肩に噛みついてきた。久しぶりの行為に興奮したのだ。雄一にとっては一夜の遊びのつもりだったが、女はそうではなかった。「あなたの家庭を壊わしたくなった」と言う早苗に、雄一は軽く「いいよ」と答えた。それから雄一の家に会社に無言電話がかかるようになった。さらにいたずらは悪化し、窓ガラスに石をぶつけられたり、車のタイヤをパンクさせられたりした。雄一は海老野早苗のことを興信所で調べたが、すでにこの世にいなかった。雄一は正体不明の恐怖におののきながら、早苗と名乗る女に「家庭を捨てる気はない」と詫びた。古賀は翌朝、ちか子の車でゴルフに出かけたが、高速道路を走行中に事故を起こし帰らぬ人となった。しかし、この事故の裏には大きな秘密が隠されていた。すべては妻のちか子が仕組んだものだったのだ。

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