いちばんきれいな水 2006-10-07
公開:2006-10-07
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解説
難病で11年間眠り続けていた姉が突然目覚め、妹と過ごす奇跡の3日間を描いた感涙ストーリー。人気漫画家・古屋兎丸の原作を、本作で映画監督デビューを飾ったウスイヒロシが透明感あふれる映像作品に仕上げた。8歳の無垢(むく)な心を持ったままの19歳の姉役に加藤ローサ、姉に振り回されながらも優しく迎え入れる妹役に『仄暗い水の底から』の菅野莉央がふんする。難病にも負けない姉妹の深いきずながさわやかな感動をもたらす。
あらすじ
小学6年生のガリ勉少女・夏美には、むずかしい病気で11年間眠ったままの姉・愛(加藤ローサ)がいる。いばら姫のように美しく眠り続ける愛を中心に、父と母との4人家族は、それでも穏やかに暮らしていた。しかし夏休みのある日、母・陽子の妹でカメラマンの真理子が、遠く南米の地で事故に巻き込まれたという連絡が入る。しっかり者の夏美に愛をまかせ、慌ただしく現地へ出発する両親。姉妹が生まれて始めて2人きりになったその夜に、奇跡は起こった。愛が突然目を覚ましたのだ。いつの間にか19歳になっていることに戸惑う愛。そして心は8歳のままの無邪気で奔放な姉に振り回され辟易する夏美。愛は勉強で忙しい夏美を強引に誘い出し、“いちばんきれいな水”のある場所へ向かう。そこで夏美は、愛から思いがけないプレゼントを受け取る。ようやく心を近づけ、かけがえのないひとときを過ごす2人。しかし、次の朝、愛が目覚めることはなかった。ベッドの横に残された愛の絵日記。夏美はそれを読み、“いちばんきれいな水”の場所に秘められた真実を知る……。