プロデューサーズ 2006-04-08
解説
史上最低のミュージカルを作って製作費を持ち逃げしようと企むプロデューサー二人組の奮闘を描くミュージカル・コメディ。監督・振付はこれが映画デビューとなるスーザン・ストローマン。製作・脚本・音楽(作詞作曲)は「レスリー・ニールセンのドラキュラ」のメル・ブルックス。これは彼自身が手掛けた1968年の同名映画、そしてトニー賞12部門受賞のブロードウェイ・ミュージカルのリメイクとなる。撮影は「旅するジーンズと16歳の夏」のジョン・ベイリーと、「プリティ・ヘレン」のチャールズ・ミンスキー。美術は「ライフ・アクアティック」のマーク・フリードバーグ。編集は「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」のスティーヴン・ワイズバーグ。出演は「恋の骨折り損」のネイサン・レイン、「ステップフォード・ワイフ」のマシュー・ブロデリックとロジャー・バート、「Be Cool/ビー・クール」のユマ・サーマン、「奥さまは魔 女」のウィル・フェレル。
あらすじ
1959年のニューヨーク。演劇プロデューサーのマックス(ネイサン・レイン)は、老婦人たちから小切手をせびり取って暮らす落ち目の日々を送っている。そんな彼のオフィスに、小心者の会計士レオ(マシュー・ブロデリック)がやってくる。彼が帳簿を調べる中で、マックスは、一晩で大コケする史上最低のミュージカルを作って、その製作費を持ち逃げするアイデアを思いついた。最初は詐欺罪を恐れていたレオだったが、憧れの演劇プロデューサーになる夢をかなえるチャンスだと思い直し、マックスとコンビを組むことを承諾。まず史上最低の脚本を探し始めた2人は、ナチス信奉者のドイツ移民、フランツ(ウィル・フェレル)の書いた『春の日のヒトラー』を採用する。次は史上最低の演出家として、ゲイのロジャー(ゲイリー・ビーチ)とアシスタントのカルメン(ロジャー・バート)を口説き落とす。さらにマックスとレオのオフィスにスウェーデン娘のウーラ(ユマ・サーマン)が現れ、女優兼秘書として雇う。やがて、思いがけずウーラと恋に落ちてしまうレオ。そして資金も集まり、『春の日のヒトラー』の初日がやってくる。成り行きで主役のヒトラーはロジャーが務めることになり、観客にコメディだと解釈された舞台は、予想に反して大ヒットとなってしまう。詐欺がバレたマックスは逮捕され、レオはウーラと共にブラジルに高飛び。相棒の裏切りに傷つくマックスだったが、裁判の日、レオとウーラが戻って来てくれた。共に刑務所に送られたマックスとレオだが、その中でプロデュースしたミュージカルが好評を博し、恩赦を受けて釈放。かくしてブロードウェイに舞い戻った2人は、名コンビとして、数々のヒット作を連発するのだった。