プリズン・サークル 2020-01-25

監督: 坂上香
公開:2020-01-25/製作:2019年    old
 

解説

取材許可に6年をかけ、2年にわたり日本国内の刑務所に初めてカメラを入れて完成となったドキュメンタリー。官民協働による新しい刑務所であり、受刑者同士の対話をベースに犯罪の原因を探り、更生を促す「TC(Therapeutic Community=回復共同体)」というプログラムを導入している日本で唯一の刑務所でもある「島根あさひ社会復帰促進センター」。受刑者たちはプログラムを通じて、窃盗や詐欺、強盗傷人、傷害致死など、自身が犯してしまった罪はもちろんのこと、貧困、いじめ、虐待、差別といった幼い頃に経験した苦い記憶とも向き合わなければならない。カメラは服役中の4人の若者を追い、彼らがTCを通じて新たな価値観や生き方を身につけていく姿が描かれる。監督は「Lifers ライファーズ 終身刑を超えて」「トークバック 沈黙を破る女たち」などアメリカの受刑者をテーマにした作品を手がけてきた坂上香。

あらすじ

“島根あさひ社会復帰促進センター”は、警備や職業訓練などを民間が担当する官民協働の新しい刑務所だ。ドアの施錠や食事の搬送は自動化され、ICタグとCCTVカメラが受刑者を監視する。しかし、その真の新しさは、日本で唯一“TC(Therapeutic Community=回復共同体)”というプログラムを導入している点にある。それは、受刑者同士の対話をベースに犯罪の原因を探り、更生を促すもの。なぜ自分は今ここにいるのか? いかにして償うのか? 彼らが向き合うのは、自らが犯した罪だけではない。幼い頃に経験した貧困やいじめ、虐待、差別などの記憶。痛み、悲しみ、恥辱や怒りといった感情。そして、次第にそれらを表現する言葉を獲得していく……。

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